東京タワー

東京タワーは、テレビやラジオの電波を発信するためのものだという都市伝説が、まことしやかに囁かれているが、もちろんこれは根も葉もない話である。
事実、東京タワーがなくてもNHKは映るし、それによって受信料も納めなければならないのだ。
それでは東京タワーはいったい何のためにあるのか。

皆様は、ここ数年東京タワーの形が少しずつではあるが変わってきているのをご存知だろうか?
現在の東京タワーは皆さんご存知のとおりのいわゆる「ひょうたん型」であるが、開設当初の東京タワーがピラミッド型であったことは意外にも知られていない。
これが何を表しているのか。そう、もうお分かりのように日本の世代別人口比率グラフ(いわゆる人口ピラミッド)である。
東京タワーは日本の少子高齢化を映し出す鏡であったのだ。

無論、このままでは東京タワーの形は2050年にはツボ型へと変化し、最終的には見事な逆三角形になってしまうだろう。それはそれで美しいじゃないかという意見も芸術家筋からは根強いが、その美しさを理解できる若者はその時1人もいないという可能性もあるのである。

我々はもう2度とあの美しいピラミッド型を見ることは出来ないのであろうか。