マッチ売りの少女その1

マッチ売りの少女という物話は、これまで悲劇的に捉えられてきたが、もはやその認識は改めざるをえない時代になったようだ。
「将来はマッチ売りになりたい。」と考える若者は後を絶たず、マッチ売りを育成するための専門学校には、入学願書が山のように届き、一流大学以上の狭き門となっているという。


童話の時代には全く売れなかったマッチが現代になって売れるようになった理由を、西東京大学経営学部教授でマッチ売りに詳しい町瓜氏はこう分析する。

「まず一つに、営業力の強化が挙げられます。童話の方を見てください。売ろうという意思がほとんど感じられないではないですか。道端に立って、買い手が来るまでじっと待っているなどセールスレディとして問題外です。ティッシュペーパー配り以下ですよ。」
「そしてもう一つは、マッチ自体に付加価値が付けられたことです。童話の少女がこの商売に失敗したのは、売り物が本当にシンプルなただのマッチだったからです。こんなものに魅力もへったくれもあったものじゃありません。」

氏の指摘を聞くと、古来伝統のマッチの売り方にこそ問題があったということであり、現在の隆盛はむしろ必然だという印象すら受ける。
そしてそれは、ほぼその通りなのであろう。現在ではアンデルセン作の「マッチ売りの少女」は、マッチ売り用のテキストの「失敗例」の項に掲載されているのであり、絵本などは「教育に悪い」として本棚から撤去されている有り様なのである。

(続く)

CD屋

久々に中古CD屋をブラブラ*1してみる。
よさそうなCDがいくつかあったので、店員に断って試させてもらうことにした。

1つ目。すいぶんと音がうるさく聞こえる、できればもう少し静かな感じ*2がいい。
2つ目を試してみる。うん、これは静かで良い。ただ、少し時間が長すぎる気がする。間延びするのは好きではないのだ。
3つ目。性能は非常によい。ただ、少し大きすぎて、我が家には収まらないような気がした。

結局CD購入は諦めることにした。まあ、設置にも金と手間がかかることだし、あせることは無いだろう。

あ、いまさら言うまでも無いことだとは思うが、CDとは「キャッシュディスペンサー」の略である。

*1:正確には「ブラブラ×8」ぐらいしていたのだが、煩雑に過ぎるので省略する

*2:63デシベル以下なら高級車並みだそうだ(新車情報2005@テレビ神奈川司会、三本氏の発言より)

クリスマス

クリスマスといえば、古事記にも登場する癒守基督命(いえすきりすとのみこと)の誕生日とされている日である。日本で最初の宗教家として知られ、また、日本で最初に詐欺の罪を犯した者でもあった。黄泉津大神に罪を問われた時の「なんじの敵を愛せよ」という言葉は、おれおれ詐欺における大切な心構えとして、現代に受け継がれている。